製作技法
ずらりと並ぶ、型打ちの型。九谷焼の先人たちから託された型も多く、中には100年前、200年前に作られた型も。
ロクロ成形
型打ちの前段階として、クオリテイの高いロクロ成形が必須
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土の塊を皿の形にしていきます。ロクロで極限まで薄くひき、かつその厚みは均等でなければなりません。
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寸法はとても重要です。型のサイズにピタリと一致させないと型に乗せることすらできません。
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何枚作っても、すべてが薄く、同じ厚さ、同じ寸法。何年も技術を磨いたロクロ師だけがなせる技です。
型打ち技法
型打ちならではの均整のとれたフォルムの美しさは繊細な技の積み重ね
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型にロクロで成形した素地を重ねます。素地は、型からはみ出すことも、足りないこともなくぴったり。
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ロクロを回転させながら素地を型に合わせていきます。厚みを均一にするため、力加減をキープし続ける必要があります。
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ハケで型の模様をなぞっていく作業です。ここでも同じ力加減が重要。厚みにムラができると歪みや割れの原因になってしまいます。
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仕上げにふち周りを型に合わせてカット。素地が寄れないようカットするのも、簡単なようで難しいです。
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型を外します。事前に素地の表面には片栗粉を振ってあるので外しやすくなっています。
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薄く、かつ美しい形に整えられた素地が完成。この均整の取れた美しさは、型打ち技法の最大の魅力といえます。
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型があれば、何枚も同じクオリテイの皿がつくれます。私どもが保有する100年前の九谷焼の型を使えば、100年前と同じ皿がつくれます。
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